設計者とCADオペ

 建築士とCADオペの違い、皆さんはなんだと思いますか。

どちらも設計に携わるのなら、必要な知識量や技能は同じなのではないか、1度はそんな風に疑問に思ったこともあるのではないでしょうか。

 建築士とCADオペの1番の違いは施主さんや現場監督の対応をするかしないか、だと思います。つまり、責任者としてお客さんや現場監督の人と対峙出来るかだと思います。つまり、お客さん先に出て折衝をするプレッシャーに耐えられるかということだと思います。

 なので、CADオペなら技能が無くてもいいということではないんです。

 

 建築士の人は、建築設計基準や建築設備設計基準に基づいて、建主の要望を叶える設計を行うことが仕事なので、設計の基準、法規を覚えること、そして最新の建築トレンドや設備器具について把握することが求められます。

一方、CADオペは何をすればいいかというと、建築士が書いた図面を読み解いてCADに描き起こすことです。

 

つまり、

建築士に求められる知識↓

建築設計基準

法規

最新の建築トレンド

 

設備設計士に求められる知識↓

建築設備設計基準

法規

最新の設備トレンド

 

CADオペレーターに求められる知識↓

建築製図(エスキス)の知識

 

そしてCADオペの中でも出来るCADオペとそうでもないCADオペを分ける分水嶺になるのは、なんといっても収まりをどれだけ考慮した図面がかけるかだと思います。そして収まり図が重要になってくるのが、実施設計図と施工図です。

 

基本設計には出てこなくて、実施設計図で始めて出てくる図面、なおかつ、実施設計図の中でキモとなってくる図面に、「平面詳細図」「矩計図」「階段詳細図」「部分詳細図」、これをどれだけかけるかっていうのが技量になってくるんじゃないかなって思います。

施工図だと配筋図とかですかね。